どんな治療ですか?
図1 治療する3つの神経(右膝を正面から見た図)
変形性膝関節症の痛みは、膝のまわりにある「膝神経(しつしんけい)」を通って脳に伝わります。
この治療では、図1の3か所の神経に細い針を当て、ラジオ波(高周波の電流)で神経を温めます。神経が痛みを伝えにくくなり、痛みが長い期間やわらぎます。
なお、すり減った軟骨や骨の変形そのものを治す治療ではありません。
対象となる方
- 変形性膝関節症による膝の痛みが長く続いている方
- お薬・注射・リハビリなどを続けても、痛みが十分にとれない方
- 手術(人工膝関節など)を受けられない方、または手術を希望されない方
- 事前の検査(神経ブロック注射)で、痛みが軽くなることが確認できた方
図2 ラジオ波治療のしくみ(右から左へ):針の先を水で冷やしながら熱を当てるため、まわりを焼きすぎず、広い範囲の神経に効かせることができます。
治療の流れ
超音波(エコー)の画面で神経の位置を確かめながら行います。
事前の検査
治療より前の別の日に、神経に痛み止め(局所麻酔)を注射し、痛みが軽くなるか確かめます。
麻酔
治療当日、針を刺す場所の皮膚を消毒し、麻酔をします。
ラジオ波
3か所の神経のそばに細い針を刺し、ラジオ波を流して神経を温めます。
終了
針を抜いて止血し、テープを貼ります。病室に戻って休みます。
入院中のスケジュール(2泊3日)
どのくらい効きますか?
アメリカで行われた臨床試験では、治療を受けた方の約4人に3人(74%)で、痛みが半分以下になりました。
痛みの強さ(0=痛みなし、10=最も強い痛み)の平均
● 効き方や効果が続く期間には個人差があり、十分に効かない場合もあります。
● 神経は時間がたつと元に戻るため、痛みが再び出てくることがあります。
● 治療前後に、痛みの強さ(NRS)や膝の使いやすさ(OKS)を評価して経過をみます。
起こりうる合併症・副作用
重い合併症はまれですが、次のようなことが起こる可能性があります。万一起きた場合は、すぐに適切な処置を行います。
超音波(エコー)の画面で神経の位置を確かめながら行います。
膝の痛みでお困りの方、まずはお気軽にご相談ください。